発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008030705
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2000年11月~2005年9月に脛骨骨欠損に対し金属骨補填材料を用いた人工膝関節全置換術(TKA)で術後1年以上追跡した19名24膝(男2名、女17名、左右各12膝、54~87を対象に、短期成績について検討した。原疾患は変形性膝関節症(OA)13例16膝、関節リウマチ(RA)6例8膝、術後経過観察期間は1~4年1ヵ月(平均2年)であった。脛骨骨欠損は平均15.9mm、大腿脛骨角(FTA)は術前平均194.5°が術後平均173.8°に改善した。平均手術時間は118.9分、術中・術後出血量は平均733.8mlであった。JOAスコアはOAが術前平均48.8点が73.7点に、RAは39.0点が78.6点に改善した。脛骨インプラントシステムの近位髄腔占拠率の平均値は正面59.0%、側面57.6%、radiolucent lineは6膝でstem extension先端周囲に認められ、出現時期は術後平均6.8ヵ月、非進行性で弛みがみられた症例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007