発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002223854
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脛骨および大腿骨の高度骨欠損に対し,人工膝関節置換術(TKA)を施行した5例6膝(男2例3膝・女3例3膝,68~81歳)を対象にその短期成績を検討した.JOAスコアは特発性骨壊死を含む変形性膝関節症(OA)5例が術前平均49点から75点に改善,慢性関節リウマチ(RA)1例が51点から85点に改善した.また,平均ROMの伸展と屈曲も術前に比べて,軽度改善した.コンポーネント設置角度平均は良好な位置にあり,術直後と変化なかった.膝関節安定性についても,術直後に不安定性を生じた例はなく,radiolucent line出現を認めなかった.骨欠損に対し,金属骨補填材料を使用したTKAの短期成績は良好で,症例を選択すれば,有効な方法と思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002