発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007291644
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
58歳男性。患者は項部痛と左肩挙上障害を主訴とした。MRIでは頸椎C4/C5にT1で等信号、T2で高信号、Gd造影で不均一に増強する硬膜内腫瘍が認められ、腰椎L1高位にも同様の硬膜内病変がみられた。以上より、神経鞘腫、髄膜腫が疑われ、腫瘍切除術が施行された。病理組織学的に転移性の悪性腫瘍が示唆されたが、胸部CTにて肺腺癌の多発硬膜内転移と診断され、術後は放射線療法などを行なわれた。尚、患者は最終的に癌性胸膜炎を併発し、初発症状から5ヵ月に死亡となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007