発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007291643
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36歳男性。患者は両眼の奥や頸部の疼痛を主訴とした。既往歴として幼少時に自転車で転倒し、頭部を打撲した経験があった。頸椎単純X線では、頸部の側面前屈位は後屈位に比し、軸椎が環椎より軽度後方に移動しており、環軸椎亜脱臼が認められた。CT・MRIでは、環椎前弓とそれに癒合した歯突起骨と思われる構造と、それらに接した歯突起尖端周囲の間隙部分に軟部組織の形成が認められた。以上、これら歯突起骨と歯突起間の特別な構造により、環軸椎亜脱臼は軽度で神経症状もみられなかったため、総合的に判断して経過観察とした。
©Nankodo Co., Ltd., 2007