発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153036
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上腕骨近位悪性骨腫瘍に対し患肢温存手術を行った16例(男性3例、女性13例、手術時平均年齢37.8歳)の術後機能を検討した。再建方法は関節固定4例、人工骨頭6例、clavicula pro humeroが6例であり、平均経過観察期間は51.1ヵ月であった。人工骨頭および関節固定では、亜脱臼や骨折による合併症を伴う症例でMusculoskeletal Tumor Society(MSTS)および日常生活動作(ADL)がともに有意に低かった。clavicula pro humeroでは非利き手の症例においてADLが有意に低かった。合併症を認めない症例の平均機能は関節固定がもっとも高い値を示した。非利き手症例や利き手交換が容易な若年齢の症例には、肩関節の回旋運動が温存されるclavicula pro humeroがよい適応である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007