整形外科office-based surgery-1人でできるテクニック
脊椎 腰椎疾患患者への椎間板内ステロイド注入術と神経ブロックの治療効果の比較
伊藤 茂彦
1
,
小林 大祐
,
洪 永杓
,
門野 泉
,
岩田 浩志
,
高津 哲郎
,
室 捷之
1岐阜県立多治見病院 整形外科
キーワード:
Betamethasone
,
Lidocaine
,
神経ブロック
,
脊髄造影
,
脊柱
,
脊椎疾患
,
脊椎穿刺
,
椎間板
,
椎間板ヘルニア
,
腰椎
,
治療成績
Keyword:
Betamethasone
,
Intervertebral Disc
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Lidocaine
,
Lumbar Vertebrae
,
Nerve Block
,
Myelography
,
Spinal Diseases
,
Spinal Puncture
,
Spine
,
Treatment Outcome
pp.18-22
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007181320
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腰椎椎間板ヘルニア38例40椎間板(A群)と、根障害型あるいは混合障害型を示した脊柱管狭窄症およびL4変性すべり症27例28椎間(B群)を対象に、椎間板ステロイド注入術および神経ブロックを施行し、治療効果を施行後24時間の自覚症状、除痛効果で比較した。施行後24時間の除痛効果はA群では椎間板ステロイド注入術80%、神経ブロック87.5%に、B群では椎間板ステロイド注入術89.3%、神経ブロック89.3%に認めた。有効例の自覚症状については、椎間板ステロイド注入術は腰・臀部痛と下肢痛の両者を改善し、神経ブロックは下肢痛に優位に改善傾向を示した。診断的価値として両群を比較したところ、A群では椎間板ステロイド注入術と神経ブロックはほぼ同等、B群では神経ブロックの方が優っていた。疾患に応じて椎間板ステロイド注入術および神経ブロックを選択あるいは併用することが重要と考えられた。
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