発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007037995
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16歳女。誘因なく左膝痛が出現し、症状が持続するため受診した。X線検査で左脛骨近位内側に骨透亮像を認め、CT検査で同部に嚢腫状の病変を認めた。MRI検査では、病変中心部はT1強調像で低信号、T2強調像で高信号を示し、中心部周囲はT1・T2強調像とも高信号を示した。骨髄炎(Brodie膿瘍)と骨腫瘍の鑑別のため生検を行い、結果、Salmonella O7群による化膿性骨髄炎と診断した。治療は病巣掻爬・洗浄ののちレボフロキサシン投与を行い、感染を鎮静化することができた。術後1年の現在まで再燃は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2006