外科における先進医療と高度医療
膵腫瘍に対する腹腔鏡補助下膵切除術
柴田 浩平
1
,
岩下 幸雄
,
甲斐 成一郎
,
太田 正之
,
北野 正剛
1大分大学 第一外科
キーワード:
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
入院期間
,
腹腔鏡法
,
失血-外科
,
手術時間
,
トロカール
Keyword:
Length of Stay
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Surgical Instruments
,
Blood Loss, Surgical
,
Operative Time
pp.643-647
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009214499
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵腫瘍に対する腹腔鏡(補助)下膵切除術について概説する。神経内分泌腫瘍、膵管内乳頭粘液性腫瘍、粘液性嚢胞腫瘍の良性または良悪性境界病変が主な適応である。手術は右半側臥位下に大網血管・短胃動静脈を切離し、膵後筋膜を剥離して脾と膵体尾部を脱転する。膵の切離は自動縫合器を用いて行う。これまでに23例に対して手術を行い、術後経過は良好である。腹腔鏡(補助)下膵切除術は安全に施行でき、早期の保険収載が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009