発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314586
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66歳男.患者は右腎細胞癌に対し,右腎摘出の既往があった.その後,転移性肺腫瘍に対し肺葉切除を二度施行されていた.また造影剤のアレルギーも認めていた.今回,誘因なく右側胸部の自発痛と歩行時の膝折れ,両下肢のしびれを自覚し,次第にこれが増悪してきた.Th9レベルの硬膜内髄外腫瘍による脊髄症と診断し,手術が行われたが,9年前に切除された腎細胞癌と同様の組織像であり,淡明細胞亜型の腎細胞癌の転移と診断された.尚,化学療法や放射線治療は行っておらず,術後1年の時点で転移はなく,局所再発も認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2006