発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314585
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87歳女.患者は歩行中に雪上にて背部より転倒し受傷した.右肩部痛が出現し,転倒の2日後より徐々に右上肢痛および脱力感が出現した.神経学的所見ではC5以下の頸髄不全損傷であった.CT所見ではC5椎体から椎弓にかかる骨折線を認め,椎体内には空洞形成が認められた.強直性脊椎炎(AS)に合併した頸椎頸髄損傷と診断し,受傷後9日目に手術を施行した.更に術後はSOMI(sternal occipital mandibular immobilizer)装具着用下に離床をすすめた.その結果,術後3ヶ月で右側C5に麻痺が残存していたものの徐々にこれも軽快し,術後6ヶ月では麻痺は完全に回復となった
©Nankodo Co., Ltd., 2006