これだけは知っておきたい、整形外科的徒手検査法(第44回) 脊椎-胸椎 Beevor's sign

イングランドの神経内科医であるCharles Edward Beevorによる“Beevor's sign”は，1904年に croonian lectureについてまとめたmonographのなかに記載された1)。 一般に，T10レベルを中心にした下位胸髄レベルの局所病変などで下部腹直筋の脱力があると，上 部腹直筋の収縮により臍が上方に移動する。胸髄レベルでの病変の局所的診断法である。