発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314587
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21歳男.患者は生下時より尾骨部の突出を認めたが放置していた.今回,腰痛の出現とともに左臀部を浮かして座る姿勢が困難となり,日常生活に支障を来し,受診となった.所見では臀裂が右に偏位し,左側突出部皮下に骨性の隆起物が触れられ,圧痛を認めた.また,3-D CT所見では,二分脊椎と尾骨の極端な前方屈曲,尾骨先端の右側への偏位を認めた.腫瘍性変化は認められず,前彎に乏しい仙骨形態からhuman tailと診断された.脊椎麻酔下に尾骨切除を施行したところ,術後6ヶ月経過現在,症状の再発は認められず,背面によりかかっての坐位も可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2006