発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314584
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short-form McGill Pain Questionnaire(SF-MPQ)内の15項目の痛みの表現語(PRI)を解析して,塩酸パロキセチン水和物と塩酸ミルナシプランの痛みに対する効果を検討した.セロトニンの再吸収を選択的に阻害する塩酸パロキセチン水和物には,有意に効果のある痛み表現語はなかった.SF-MPQ内のPRIを利用して効果を判断することは困難であると考えられた.塩酸ミルナシプランは「重苦しい痛み(heavy)」と「吐き気のする痛み(sickening)」に対して有意に効果があった.慢性的な痛みのために抑うつ状態となり,この様な症例に対しては,抗うつ薬である塩酸ミルナシプランが効果的である可能性が高いことが明らかになった
©Nankodo Co., Ltd., 2006