発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314582
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術後感染例を中心にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)骨感染症に対する抗生物質含浸ハイドロキシアパタイト(HA)ブロック充填法の治療成績について検討を行った.対象は男性1例,女性7例(平均年齢73.1歳)で,平均経過観察期間は32.3ヶ月であった.1)起炎菌はMRSAで,初回手術から抗生物質含浸HAブロック挿入術までの期間は平均4.6ヶ月であった.2)人工関節術後感染のみでなく,慢性骨髄炎にも使用可能で,6例に一度の手術で感染の鎮静化が得られた.3)使用抗生物質はジベカシン,硫酸アルベカシン,バンコマイシンであった.4)減圧による抗生物質含浸HAブロックは手技が容易で,MRSA骨感染症に対して安全で有効な治療法であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006