発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314581
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過去6年間に手術を行った症例(男性2例,女性11例)を分析し,短骨に発生する内軟骨腫の手術適応とタイミングについて検討を行った.1)より進行した症例では治療成績が不良であり,良好な成績を目指すには早期手術が望ましいと考えられた.2)骨シンチグラムでは全例で異常集積像を示しており,更に活動性があり,早晩病巣が拡大,病的骨折を合併する危険性を示唆する所見であった.3)MRIを行った12例中9例で,単純X線像で正常に見えた部分の病巣が描出されていた.正確な病巣範囲を把握し,腫瘍の取り残しを防ぐために,MRIは必要な検査であると考えられた.4)病的骨折を伴った症例や広範な病巣を有する症例では,近隣関節の可動域(ROM)制限や爪変形などの後遺症がみられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006