発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005190838
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44歳女.人工股関節全置換術(THA)後の感染治療に約2年間にわたり難渋し,最終的にバンコマイシン含有セメントスペーサーを使用することで感染を制圧し,再置換に成功した.ステム抜去に伴う大腿骨粉砕,多数回手術,軟部組織郭清による支持組織の弱体化により,セメントスペーサーはBiomet社製のCement spacer moldを用いて作製した.THA後感染制圧にはセメントスペーサーは有用であり,ステム抜去に伴う大腿骨粉砕に対して二期的再THA施行が必要な症例には,本方法が第一選択であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005