発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005275586
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31歳男.競艇選手で,競技中に落水し右足部がスクリューに巻き込まれ受傷した.1時間後に受診した.足部は斜め方向に鋭利に損傷しており,腓骨の遠位1cm,距骨,踵骨,舟状骨,第2楔状骨,第4・5中足骨の一部が露出していた.第3楔状骨と立方骨は完全に欠損していた.患者が一刻も早い競技復帰を希望したため,島状皮弁付き血管柄付き腓骨を用いた一期的再建術を受傷当日に施行した.腓骨近位端は距骨に螺子固定し,遠位端は第4中足骨に鋼線で接合した.皮弁は順調に生着し,術後6ヵ月で全荷重歩行可能となった.腓骨と距骨の骨癒合も良好で,術後1年の現在,競技に完全復帰している
©Nankodo Co., Ltd., 2005