発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005275585
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62歳男.初診の3ヵ月前,安全靴を履いて約1.5mの高さから飛び降り,着地後右足関節痛が出現した.痛みは2~3日で消失し,以後無症状で経過していたが,1週間前から歩行時に右足関節痛があり受診した.X線検査で距骨体部に骨硬化像を認めた.その後当科への受診はなく,近医で消炎鎮痛薬のみ投与され,疼痛は増悪・軽快を繰り返していた.当科初診の約1年後,誘因なく急に痛みが増強し再受診した.X線検査で距骨体部に圧潰を認め,距骨骨壊死の診断で距腿・距骨下関節固定術を施行した.距骨を全摘したあと有茎逆行性血管柄付き腓骨移植術を行い,腸骨移植を追加した.術後3ヵ月半で腓骨両端の骨癒合が得られ,術後9ヵ月の現在,脚長差や疼痛なく歩行可能である
©Nankodo Co., Ltd., 2005