経験と考察
上肢感染性皮膚欠損に対する有茎皮弁形成術の有用性
安部 幸雄
1
,
守屋 淳詞
,
藤井 賢三
1済生会下関総合病院 整形外科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
X線診断
,
偽関節
,
外科的皮膚弁
,
骨移植
,
骨髄炎
,
術後合併症
,
上肢
,
創傷感染
,
腸骨
,
皮膚疾患
,
治療成績
,
筋皮弁
,
広背筋
,
血管柄付き骨移植
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Ilium
,
Osteomyelitis
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Postoperative Complications
,
Surgical Flaps
,
Skin Diseases
,
Wound Infection
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Upper Extremity
,
Myocutaneous Flap
,
Superficial Back Muscles
pp.942-945
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015339895
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2003年4月~2013年9月に上肢感染性皮膚欠損に対する有茎皮弁形成術を行った23例(男16例、女7例、平均年齢61歳)の治療経験を報告した。部位は、手・手指14例、手関節2例、前腕近位2例、肘3例、上腕2例であった。発症から手術までの期間は、1ヵ月未満13例、1ヵ月以上1年未満8例、1年以上2例であった。術前に起炎菌が判明したのは15例で、起炎菌は多種多様であった。施行した皮弁は、手指において逆行性背側中手動脈皮弁5例、kite flap 4例、隣接指からの動脈皮弁3例、神経血管柄つき島状皮弁2例、手関節では逆行性橈側前腕皮弁2例、前腕近位および肘ではすべて逆行性外側上腕皮弁、上腕はいずれも有茎広背筋皮弁であった。全例で感染は治癒した。
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