発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007149731
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Dual bearing knee system(DBK)による人工膝関節全置換術(TKA)を施行した176膝を対象に、新旧のインプラントデザイン(New群102膝、Old群74膝)の変更が術後膝ROMや術前後改善角度(△)に与える影響について検討した。その結果、14)New群の術後屈曲角度・術後ROM・△屈曲・△ROMは、Old群に比べ有意な改善が認められた。2)TKA術後の膝屈曲角度の改善には、同一機種内における大腿骨後顆部の曲率半径の変化(小さく)とインサートの最深部の後方移動という2つの変化が影響する可能性が示唆された。3)New、Old群ともに術前屈曲角度は術後屈曲度角度と正の相関関係を有意に認め、更に術前屈曲角度と△屈曲の間には負の相関関係が示された。また、△屈曲に影響を与える因子を検討したところ、疾患ではOld群のRA例はOA例に比べ△屈曲が有意に改善し、性別ではNew群の女性で△屈曲が男性より有意に改善していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007