発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005039456
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関節リウマチ(RA)の強直膝に対する人工膝関節全置換術(TKA)後の経過を観察し,強直膝に対するTKAの適応について,Steinblocker等の機能分類と患者の年齢から考察した.対象としたのは5例5膝で,手術時年齢は34~80歳であった.機能分類でClassIIまたはClassIIIであり,55歳以下の3例は,屈曲が85度以上に達し,JOAスコアが全て78点以上であった.ClassIVの65歳以上の2例では,ともに屈曲が50度で,JOAスコアも大きな改善は得られなかった.しかし,呈示した症例では,強い股関節痛に対して行った人工股関節全置換術の脱臼を防ぐ意味でTKAが必要とされた.寝たきりであるClassIVの高齢者は,TKAを施行してもADLの向上を得ることは困難と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004