創外固定の原理と応用 基礎から新しい臨床展開まで
遷延治癒および偽関節に対する適応と成績 陳旧性前腕骨折に対する創外固定器の延長およびオフセット機構の応用
古町 克郎
1
,
田島 克巳
,
薄井 知道
,
沼田 徳生
,
西田 淳
,
嶋村 正
1岩手医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
外固定器
,
関節可動域
,
骨折
,
骨折固定法
,
前腕
Keyword:
Forearm
,
Fracture Fixation
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
External Fixators
,
Fractures, Bone
pp.116-120
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009181715
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陳旧性前腕骨折2例に対し、創外固定器Stablelocを用いて1日1mmの延長を行うと共に、オフセット機構を用いてアライメント矯正を行い、その後観血的整復固定術を施行した。対象は、受傷後1年の尺骨偽関節合併陳旧性Monteggia脱臼骨折例(症例1)と、受傷後3週の前腕骨折遷延治癒例(症例2)であった。臨床成績は、Mayo performance indexで症例1がexcellent、症例2がfairであった。Disabilites of the arm,shoulder and hand評価ではドアや把持などの日常生活動作の改善が得られ、両例とも職業復帰を果たした。
©Nankodo Co., Ltd., 2009