発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008146473
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症例1(34歳男性)。スノーボードで転倒し受傷、現地で右肘関節脱臼の診断で徒手整復後ギプス固定を受けた。だが、5日目に自己判断でギプスを除去し、徐々に関節可動域(ROM)が悪化し近医で脱臼の残存を指摘され、受傷後8週に著者らの施設へ紹介受診となった。X線では肘関節の内側やや後方への脱臼を認め、受傷後9週に観血的整復後コンパス・ユニバーサル・ヒンジを装着した。その結果、術後6ヵ月時のROMは改善し、不安定性は認めず、X線上で良好な整復位が保たれた。症例2(60歳男性)。1.5mの高所からの転落で右肘関節の後外側脱臼、橈骨頭骨折を受傷、他医で徒手整復後に橈骨頭骨折のスクリュー固定を受けたが、術後3周に再脱臼を認め、著者らの施設へ紹介受診となった。観血的整復後コンパス・ユニバーサル・ヒンジを装着した結果、術後1年3ヵ月経過でROMは改善し、不安定性は認めず、X線上で良好な整復位が保たれている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008