発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006197909
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9歳女.鉄棒から転落して受傷し,骨折が疑われてソフトシーネ固定を受けたが,腫脹と痛みが改善しなかった.受傷4日後に当院受診した際,右肘は腫脹し内側に圧痛および皮下出血,強い他動時痛を認めた.X線では骨折は判然としなかったが,MDCTで滑車の内側に骨折片を認めた.3-D MDCTでは骨折の転位と内顆との位置関係が明瞭に示された.初診より1週間後に手術を施行した.全身麻酔下に骨折部を展開し,軟部組織を軟骨片に付着させたまま径1.2mmのKirschner鋼線2本で固定し,更に骨膜を縫合した.3週間のギプス固定後,シーネ固定に変更して4週で鋼線を抜去した.術後7ヵ月経過し可動域は正常である
©Nankodo Co., Ltd., 2006