発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006169700
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19歳男性.患者は交通事故にて受傷し,著者らの施設へ救急搬送された.単純X線では右股関節の後方脱臼,大腿骨骨頭骨折,右恥骨および坐骨骨折を認めた.股関節脱臼を徒手整復したが血行状態は改善されず,単純X線・CTで動脈損傷が疑われたため,大腿動脈を展開したところ,浅大腿動脈の内膜損傷が確認された.血行再建術を行ない,術後は直達牽引,12週より部分荷重歩行,15週より全荷重歩行を行なった.その結果,術後4ヵ月に骨頭骨折は癒合し,経過は良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006