発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006153658
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71歳女.27年来の腰痛で多くの病院で治療を受けたが治癒せず,突然一週間前から歩行困難になった.原因把握のためミエロCTを行った結果,神経支配領域に,温覚,知覚,痛覚の異常を認めた.初回手術は,Isolaインストゥルメンテーションのロッドを用いて背椎側湾の矯正をを試み,同時に同側に切除した椎弓の全部を骨移植した.しかし,術後3ヵ月で疼痛が再発し,2回目の手術を行った.その後小康を保ったが,皮膚に発赤を認めたため3回目の手術を行った.これは金属アレルギーの兆候と考えられた.この抜去後,神経根領域の知覚等は以前より悪化しているので4回目の手術をした.治癒したかに見えたが腰痛が再発.悲観した患者は自殺未遂を図った.その後,4回の手術を行い再発を止めた.ケージの摘出後疼痛が完治したので,これがアレルゲンであると推察した
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