腰椎疾患up-to-date
手術的治療の進歩 脊椎固定術と姿勢の制御 思春期の胸腰椎・腰椎側彎症に対する後方矯正固定法
山崎 健
1
,
村上 秀樹
,
吉田 知史
,
菊池 孝幸
,
嶋村 正
1岩手医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
思春期
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
X線CT
,
腰椎
,
治療成績
,
三次元イメージング
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Radiography
,
Puberty
,
Scoliosis
,
Spinal Fusion
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.248-252
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222876
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思春期の胸腰椎・腰椎側彎症に対する後方矯正固定法について検討した。胸腰椎・腰椎カーブ(Lenke 5、6)17例、ダブルメジャーカーブ(Lenke 3)36例の計53例を対象とした。Cobb角は、全体で主カーブの術前平均58.4°が術後平均15.4°に矯正され、平均矯正率は73.6%であった。胸椎・腰椎二重カーブでは主カーブで各61.4°、16.8°、72.5%で、胸腰椎・腰椎カーブでは各52.1°、12.5°、76.1%であった。矢状面アライメントの検討では、術前後において胸椎カーブは平均角度が各々12.8±5.0°、21.1±6.9°となり胸椎後彎が増加し、胸腰椎カーブでは平均角度が各3.5±8.3°、-7.3±10.2°になり前彎化し、腰椎カーブは平均角度が各40.7±12.6°、49.8±11.5°になり腰椎前彎が増加した。合併症は表層感染を2例に認めたが、外来処置で治癒した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013