発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006105273
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
変形性関節症19例,関節リウマチ2例に,quadriceps sparing minimum invasive surgery-人工膝関節全置換術(QS-TKA)を行った.7~10cmの傍膝蓋内側皮切により,大腿四頭筋に侵襲を加えずに内側関節包のみを切開して膝関節へアプローチした.その後,術野を確保するための膝蓋骨の骨切り(rough cut),大腿骨遠位の骨切り,脛骨近位の骨切り,大腿骨の残り4面の骨切りを行い,インプラントを挿入した.術翌日より大腿四頭筋訓練と可動域訓練を開始した.術後,下肢伸展挙上が可能になるまでの日数は平均2.6日,90°屈曲位が可能になるまでの日数は平均11.1日,歩行開始時期は平均5.3日,手術から退院までの日数は平均23.4日であった.QS-TKAは疼痛軽減や早期の機能回復に有利であり,手術手技の進歩,インストゥルメントやインプラントの改良により手術成績を更に向上させることが重要であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006