発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006105259
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患肢切断術を受けた糖尿病性壊疽患者38例を対象に,生命予後に影響を与える危険因子を検索した.術後の累積生存率は1年71.9%,3年63.4%,5年53.2%であった.脳梗塞非合併例14例の5年累積生存率は82.5%であったが,合併例24例では1年65.2%,3年53.1%,5年38.7%であった.腎症非合併例12例の5年累積生存率は81.1%であったが,合併例26例では1年67.4%,3年54.5%,5年38.9%であった.非透析例22例の5年累積生存率は73.2%であったが,透析例16例では1年49.2%,3年42.1%,5年28.1%であった.脳梗塞や腎症の合併例,人工透析例の生命予後は不良であり,これらの症例では短い生命予後を想定し,QOLを考慮した早期治療が必要だと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006