末梢動脈疾患(PAD) 増加する動脈硬化性疾患,適切な診断と治療法 PADの保存的治療と血行再建術
重症下肢虚血に対する治療戦略
佐藤 圭
1
,
飯田 修
1伊勢赤十字病院 循環器内科
キーワード:
壊疽
,
下肢潰瘍
,
虚血
,
経皮的血液ガスモニタリング
,
肢切断術
,
疼痛
,
予後
,
チーム医療
,
包括医療
,
集学的治療
,
臓器温存療法
,
疼痛管理
,
末梢動脈疾患
,
血管内治療
,
皮膚灌流圧
Keyword:
Amputation
,
Blood Gas Monitoring, Transcutaneous
,
Combined Modality Therapy
,
Comprehensive Health Care
,
Gangrene
,
Ischemia
,
Leg Ulcer
,
Pain
,
Patient Care Team
,
Prognosis
,
Organ Sparing Treatments
,
Pain Management
,
Endovascular Procedures
,
Peripheral Arterial Disease
pp.93-100
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013077134
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・重症下肢虚血(CLI)の症状には安静時疼痛,潰瘍や壊疽による組織欠損がある.・CLI診断のための検査としては,経皮酸素分圧(TcPO2)や皮膚灌流圧(SPP)の測定が代表的である.・CLIの予後は,血行再建術を施行しない保存的加療では,1年で50%が大切断もしくは死亡にいたる.・CLIの治療法は,全身療法として薬物療法,心血管イベントのリスクリダクションが,局所療法として疼痛管理,創傷加療,血行再建があげられる.・CLIでは冠動脈疾患や脳血管疾患との合併例が多いため,包括的マネージメントが求められる.また,血行再建と創傷加療をともに行うには,領域,職種を超えた連携と集学的治療が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013