特集 足趾の皮膚病
臨床例
糖尿病性壊疽に対する血管内治療後に発症したコレステロール結晶塞栓症
山本 淳子
1
,
高河 慎介
1川口工業総合病院(健保) 皮膚科
キーワード:
Alprostadil
,
肢切断術
,
鑑別診断
,
ステント
,
生検
,
デブリードマン
,
経口投与
,
軟膏剤
,
バルーン拡張法
,
Blue Toe症候群
,
集学的治療
,
糖尿病性足部疾患
,
Pitavastatin
,
陰圧閉鎖療法
,
糖尿病性壊疽
Keyword:
Administration, Oral
,
Amputation
,
Alprostadil
,
Biopsy
,
Combined Modality Therapy
,
Diagnosis, Differential
,
Debridement
,
Ointments
,
Stents
,
Diabetic Foot
,
Blue Toe Syndrome
,
Negative-Pressure Wound Therapy
,
Pitavastatin
pp.373-376
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018219073
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<症例のポイント>・足趾、踵の糖尿病性壊疽に対する血管内治療(endovascular therapy:以下、EVT)後に足趾の壊死をきたし、コレステロール結晶塞栓症(cholesterol crystal embolism:以下、CCE)と診断した。・左浅大腿動脈の狭窄に対する治療のため、反対側の右鼠径から穿刺したカテーテル操作により大動脈のプラークから剥離したコレステロール結晶が飛散し、皮膚や腎臓に塞栓症状を呈したと考えられた。・踵を含めた広範囲な糖尿病性壊疽に加え、CCEにより複数の足趾に壊死をきたしたが、骨髄露出閉鎖療法、局所陰圧閉鎖療法などの集学的治療により救肢しえた。
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