糖尿病マネージメントup-to-date
合併症の診断と治療 足病変
内村 功
1
1東京医科歯科大学 内分泌・代謝内科
キーワード:
壊疽
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
デブリードマン
,
糖尿病性神経障害
,
動脈硬化症-閉塞性
,
チーム医療
,
糖尿病性足部疾患
,
フットケア
,
糖尿病療養指導士
Keyword:
Arteriosclerosis Obliterans
,
Debridement
,
Diabetic Neuropathies
,
Renal Dialysis
,
Gangrene
,
Kidney Failure, Chronic
,
Patient Care Team
,
Diabetic Foot
pp.64-68
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008078756
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糖尿病足病変は、神経障害・虚血による防御反応の低下と治癒力の低下で生じる。末期腎症患者に行われる血液透析も、要因となる。壊疽が存在すると、感染の起因菌は何か、病変の深達度はどうか、そして虚血を合併しているか判定する。治療にはデブリドマン(医療用ウジムシ治療を含む)を行い、肉芽の形成を促進させる、虚血は創傷の治癒を妨げるので、血行再建術あるいはバイパス術を積極的に行う。治療対策としてもっとも有効なのは、予防的なフットケアである。患者の危険度によって、段階的に人的資源をさく。また糖尿病医と糖尿病療養指導士だけでなく、血管外科医あるいは皮膚科あるいは形成外科医、整形外科医フットケアチームを作り、実践する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008