発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002065384
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下肢切断14例(男12例,女2例,平均64歳).切断部位は足部4例(A群),下腿部6例(B群),大腿部4例(C群)であった.A群は平均61歳,糖尿病罹病期間12年,HbA1c 6.9%で,未治療や治療中断者はなく,定期的な医師の診察と血糖評価を受けており,合併症は高血圧の1例のみであった.比較的早期に足部病変の治療を開始しており,3例は1週間以内であった.B群は平均66歳,罹病期間12年,HbA1c 9.4%,糖尿病未治療或いは治療中断例が4例で,足部病変の治療は5例が1~4週間放置後に開始していた.合併症は糖尿病腎症で透析中が2例,透析なしが1例であった.C群は平均66歳,罹病期間12年,HbA1c 6.7%で,糖尿病未治療・中断は3例であった.足部病変の治療は1例を除き放置期間が長く,2例は半年以上放置されていた.合併症は糖尿病腎症で透析中が3例であった.以上より,切断レベルと関連があった因子は,壊疽の放置期間,糖尿病受診状況,透析の有無であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001