発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006004691
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64歳女.主訴は臀部腫瘤.単純X線像にて右仙骨下部に辺縁明瞭な骨溶解像を認めた.造影CTでは仙骨をまたいだ二房性の腫瘤を認め,右仙骨を圧排浸潤していた.MRIでは内部が均一なT1強調で低信号,T2強調で高信号をしめす腫瘤を認めた.水平面では二房性であるが,矢状面では一つの連続した腫瘤と判断した.針生検所見より類表皮嚢腫と考え,摘出術を行った.切除標本病理組織所見で被膜は扁平上皮細胞で構成されており,脂腺,汗腺などの皮膚附属器を認めず,悪性所見はなかった.以上より類表皮嚢腫と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2005