発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010211532
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症例1(53歳女性)。右下肢痛としびれを主訴とした。症例2(70歳女性)。陰部痛を主訴とした。両症例とも腰椎MRI、嚢胞造影でS2椎体レベルにくも膜嚢腫が認められた。また、造影剤注入時に症例1は右下肢への再現痛、症例2は陰部での再現痛があり、いずれも嚢胞内の液体吸引にて一時的に症状の改善が認められたものの、症状が再燃したため、L5/S1レベルからS2の椎弓切除・嚢胞の縫縮、シャント術が施行された。その結果、術後は症状の改善を認め、それぞれ術後3年、術後1年9ヵ月の現在、症状の再燃はなく、嚢腫も縮小している。
©Nankodo Co., Ltd., 2010