日常しばしば遭遇する非上皮性腫瘍
消化器系臓器原発の非上皮性腫瘍 成人の仙骨部奇形腫
前田 耕太郎
1
,
青山 浩幸
,
花井 恒一
,
佐藤 美信
,
小出 欽和
,
松岡 宏
,
勝野 秀稔
,
船橋 益夫
1藤田保健衛生大学 外科
キーワード:
奇形腫
,
大腸内視鏡法
,
MRI
,
仙尾骨部
,
X線CT
,
注腸造影
Keyword:
Barium Enema
,
Colonoscopy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Sacrococcygeal Region
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Teratoma
pp.1174-1178
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008377204
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成人の仙骨部奇形腫はまれな疾患で、主に仙骨前面に存在し骨盤内臓器や神経の圧迫症状、他疾患の精査中に発見される。主に女性にみられ、新生児期の奇形腫と異なり悪性化はまれである。診断にはCT、MRIなどが有用であり、周囲との境界が明瞭な嚢胞性腫瘍で、平滑な隔壁や嚢胞壁を有し、軟骨・骨成分などが描出される。治療は主に経仙骨的な尾骨の合併切除を伴う腫瘍の全切除を行う。大きな腫瘍では経腹的切除が必要なこともある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008