発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013162440
- 有料閲覧
- 文献概要
症例は53歳女性で、左中指末節部の腫脹と疼痛を主訴に、近医のX線像にて左中指末節骨の異常陰影を指摘され、当院紹介となった。初診時、単純X線では左中指末節骨の橈側に円形で境界明瞭な骨欠損を認め、MRIで同部位はT1強調像にて低信号、T2強調像にて高信号を呈した。以上より、良性骨腫瘍と診断し、腫瘍摘出術を行い、骨欠損部に人工骨を充填した。病理組織学的に類表皮嚢胞腫と診断され、術後4週で疼痛および腫脹は消失し、術後1年の時点で一部骨欠損を認めるものの、再発はみられない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013