発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005190828
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METRx microdiscectomy systemを用いて手術を行った脊髄硬膜内髄外腫瘍11例を対象に,硬膜内病変に対する手術の臨床成績と侵襲度について調査した.全例に径18mm,長さ5cm以下のレトラクターを用いた.手術時間は,頸椎部硬膜内髄外前根糸由来の神経鞘腫例,頸椎部砂時計例で長時間(430分,436分)を要したが,その他は従来法と変わらなかった.出血量は,カウントできないほど少量であった.手術による神経合併症,髄液漏,術後感染はなかった.創部痛,炎症反応,体温など,手術の全身に対する影響は,術後2日間のみであった.本システムによる手術は安全で低侵襲であり,また,術後3日目には無理なく退院が可能であり,社会経済的効果が大きいと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005