発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002155987
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脊髄・馬尾腫瘍摘出術後の椎弓再建法として,切除した椎弓を90°回転し横倒しした状態で椎間関節に固定し脊柱管の再建を図る方法を考案した.本法の利点として,脊柱管が拡大された状態を維持できる,骨切除にさいしてcutting lossを考慮する必要がない,ワイヤーを脊柱管に通す操作が不要なため安全である,良好な視野が得られる,死腔の形成を予防できる等が挙げられる.これ迄に本法を施行した4例の術前後のX線学的検討では,前彎の変化は胸椎例を除く3例のうち1例で増加,2例で減少と一定の傾向はみられず,可動域の変化も1例で増加,1例で減少,2例でほぼ不変とばらつきがあった
©Nankodo Co., Ltd., 2002