発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005140439
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1983年から2003年に後方距踵関節に及ぶ転位を伴った踵骨骨折に対してMcReynolds内側アプローチ変法を施行した40例42足を対象とし,術後臨床成績を検討した.対象内訳は全例男,平均年齢46歳,タイプ別骨折(Essex-Lopresti)数は陥没型28足,舌状型10足,粉砕型4足であり,臨床成績はCreighton Nebraska Health Foundation(CNHF)評価法にて,画像成績はX線にて評価した.その結果,CNHFの総合臨床成績はgood以上が92.8%を占め,外側アプローチ法とほぼ同等であったが,職場復帰率は有意に優っており,術後X線像ではBohler角,踵骨の高さ,幅が有意に改善され,総合臨床成績とBohler角の改善率に有意な相関がみられた.踵骨骨折では荷重負荷のかかる内側壁を本来の形状に修復することが優先され,正確な整復のためには内側アプローチによる直視下での整復法が優れていると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005