発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005067152
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52歳男.約7年前に歩行困難と両手・両下肢のしびれ感が出現して来院,頸椎症性脊髄症の診断にて奈良医大式頸部脊柱管拡大術(C3~C7)を施行された.術後7年間は特に問題なく経過した.今回,誘因なく左上肢挙上が困難となり来院,初診時所見では左肩外側にしびれ感と知覚低下を認め,筋力は左三角筋・上腕二頭筋ともにMMT 2で,JOAスコアは13点であった.単純X線像では多椎間の頸椎症性変化を認め,C4/C5左椎間板の左外方への突出が明瞭であった.前方アプローチによるC4/C5椎間板ヘルニア摘出術+C4/C5前方固定術を施行した.術後8ヵ月経過の現在,MMTは三角筋・上腕二頭筋とも4に回復し,JOAスコアも16点に改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2004