発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003301963
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片開き式頸部脊柱管拡大術を施行した頸椎症性脊髄症23例及び頸椎後靱帯骨化症9例(男22例,女10例,平均62歳).術後3日よりフィラデルフィアカラーを装着した状態で立位・歩行訓練を開始し,術後2週で除去した.X線学的所見で,頸椎ROMはカラー装着時に16.5±7.1°であったが,非装着時には18.1±7.2°へと有意に増加した.屈曲方向へのROMは装着の有無で有意差を認めなかったが,伸展方向では装着時12.4±10.6°,非装着時14.9±10.9°と有意に増加した.又,カラー装着時における頸椎アライメントは,前彎位10例,直線位18例,後彎位4例,非装着時は各々12例,17例,13例で,有意差はなかったが,直線位であった2例が前彎位へ,後彎位の1例が直線位へと変化し,カラーを外すことで改善した例があった.頸椎前彎角は装着時4.8±10.7°,非装着時6.3±11.3°で有意差はなかったが,装着時に不良となる傾向であった
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