発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005039457
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長管骨骨幹部骨折25例27骨折に対し,軸圧負荷機能をもった髄内釘を用いて加療した経験を報告した.全例に骨癒合が認められ,骨癒合期間は多くが3ヵ月前後と早期に得られていた.合併症は認めなかった.使用した髄内釘は髄内から骨折部に圧迫を加えるため,骨折部が強固に固定,安定化され,ネイルやスクリューに負担がかからず,早期の除痛と外仮骨の少ない一時的骨癒合に近い骨癒合形態が得られた.髄内釘は骨幹部の横・斜骨節,特に上腕骨に対して軸圧負荷は有効と考えられた.さらに,本髄内釘は新鮮例だけでなく,矯正骨切りや偽関節,関節固定にも有効であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2004