発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037787
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新鮮開放骨折に対するTaylor Spatial Frameを用いた整復固定術を経験した.症例1(63歳男).誤って耕運機の刃に巻き込まれ受傷した.単純X線像では左大腿骨骨折を認め,Gustilo分類type IIIaの開放骨折と診断した.デブリドマンとTaylor Spatial Frameを用いた整復固定術を行った.術後3日目にストラットに交換し,矯正を行った.術後13日目に矯正の微調整も終了し,整復位は良好であった.骨癒合,大腿骨のアライメントは良好で術後89日目に抜去を行い,術後4ヵ月の現在,片足立ちも可能となった.症例2(63歳女).バイク走行中に転倒して受傷した.単純X線像では右脛骨骨折を認め,Gustilo分類type IIの開放骨折と診断した.デブリドマンとTaylor Spatial Frameを用いた整復固定術を行った.術翌日に矯正を行い,良好な整復位が得られた.術後81日目に抜去を行い,術後3ヵ月の現在,仮骨形成は良好で,独歩可能である
©Nankodo Co., Ltd., 2004