発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301339
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81歳男.主訴は左鎖骨部の変形及び疼痛.自転車で走行中に転倒し,左肩を強打した.受傷後6週目に左前腕の冷感と疼痛が急に出現し,左橈骨動脈が触知されず,急性動脈閉塞が疑われた.鎖骨下動脈の選択的血管造影像で鎖骨下動脈に造影剤の貯留を認め,左上腕動脈には血栓性閉塞を認めた.血栓除去後の造影CTでは,左鎖骨と第1肋骨間に仮性瘤と思われる腫瘤を認めた.以上より左鎖骨下仮性動脈瘤と診断し,仮性動脈瘤切除術を施行した.術後経過は良好で,左上肢のしびれは消失し,胸部CTで瘤の再発傾向はない
©Nankodo Co., Ltd., 2004