発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301338
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12歳女.主訴は右肩関節周囲痛.自転車にて走行中に乗用車と接触し,転倒して受傷した.右肩関節可動域は屈曲120°,外転100°,内旋45°,外旋50°であった.単純X線所見で正面像では骨折像は不明瞭であった.軸写像にて烏口突起基部骨端軟骨部での骨折を認めたが,肩鎖関節脱臼はなかった.CT上においても転位のない烏口突起基部骨端部骨折を認め,3-DCT上も同様の所見であった.以上より,肩甲骨烏口突起基部骨端部骨折と診断した.4週間のVelpeau包帯固定後,自動運動を開始した.受傷後8週にて骨端骨折部が癒合し,他動運動を開始した.受傷後12週にてスポーツ活動を許可した
©Nankodo Co., Ltd., 2004