発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301336
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24歳女.主訴は左下肢痛.MRI上L4/L5,L5/S1の椎間板が軽度変性しており,L5椎体上縁レベルにT1強調画像で椎間板よりやや低信号T2強調画像では均一な高信号,Gdで周辺部が軽度造影される腫瘤を認めた.脊髄造影では,L4/L5椎間板レベルにて左側前方からの硬膜管の圧迫とL5神経根嚢像の欠損を認め,ミエロCTでも左側前方より硬膜管,L5神経根が高度に圧迫されていた.椎間板との交通を有する嚢腫を疑い,椎間板造影とステロイド注入を試みた.検査後翌日より左下肢痛が再発したため手術を行った.顕微鏡下椎間板摘出術に準じ,約2.5cmの正中皮切にて行った.病理組織所見にてガングリオンと考えられた.術後左下肢痛は消失し,術後8ヵ月の現在,MMTも4と徐々に改善し経過は良好で,JOAスコアは28/29点である
©Nankodo Co., Ltd., 2004