発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301337
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1:20歳女.主訴は右下肢痛.骨盤腔MRIではT1強調画像で高輝度,T2強調画像で等~高輝度で長径約2.5cmの腫瘤を子宮の右側,坐骨切痕部に認めた.超音波検査にて類皮嚢腫と診断し,抗生物質の点滴静注を行った.炎症反応の消退と共に約6週後には右坐骨神経痛は軽快した.症例2:26歳女.主訴は右下肢痛.骨盤腔MRIで長径8cmの巨大な卵巣嚢腫を認めた.右下肢痛が著しいため,卵巣嚢腫摘出術を施行し,術後右下肢痛は消失した.摘出した嚢腫は病理組織の結果,類皮嚢腫であった.症例3:22歳女.主訴は右下肢痛.骨盤腔MRIでT1強調画像で低輝度T2強調画像で高輝度の長径約4cmの右卵巣嚢腫を認めた.超音波検査の結果,嚢腫は黄体嚢腫と診断された.2週後の再診時,超音波検査にて卵巣嚢腫の消退が認められ,右下肢痛も消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2004