発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004155466
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症例は76歳と86歳の女性で,いずれも転子部骨折に対して観血的整復固定術を施行後,同側の大腿骨頭に壊死を生じた.原因として,症例1では髄内釘挿入時に内側大腿回旋動脈の分枝あるいは被膜下動脈を損傷した可能性や,脆弱性骨折(骨頭下骨折)を起こしたあとラグスクリューによる骨破壊が進み二次的に骨頭壊死を生じた可能性などが推測された.症例2では,つば付きのスクリューが内側大腿回旋動脈の分枝または被膜下動脈を損傷したことが考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004