発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314588
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88歳女.患者は左大腿骨骨頭下骨折に対し,セメント使用の人工骨頭挿入術が施行されたが,.自宅内で歩行中に足をすべらせ,後方へ転倒し受傷した.その後,右股関節痛が出現し,歩行困難となり受診となった.所見では,単純X線で右大腿骨骨頭下骨折を認め,セメント使用人工骨頭挿入術が施行された.後方アプローチにて進入し,後方関節包を切開すると骨頭下に骨折を認め,頸部骨切り後に骨頭を摘出した.そしてインプラントのセメント固定の際に転子部の骨折を同時に固定した.術後は5日目より歩行訓練を行い,術後7週で杖歩行可能となり退院となった.術後8ヶ月現在,転子部の転位やステムの弛みは認められていない
©Nankodo Co., Ltd., 2006